お知らせ

4月9日始業式での学校長式辞

15.04.09

平成27年度 大阪成蹊女子高等学校 1学期始業式式辞

 
 駅から続く街並みの桜は例年より早く開花し、今はピンクに彩られた八重桜が咲き誇っています。春という季節は、新しい命が育みはじめる季節でもあります。本日から、平成27年度の第1学期を始めます。
 
 今年もたくさんの新入生が入学してくれました。1年生は445名13クラスとなり、3学年で合わせて40クラスです。今日は、こうして全生徒が元気に集まることが出来て、大変うれしく思います。
いよいよ新学期が始まりました。3年生の皆さんにとっては、高校生活の集大成として、卒業に向けて社会に通じる知識、そして女性としての品格を是非身に付けてください。そして、それぞれが希望する進路実現に向けて、ベストを尽くし、大いに自分を磨いてください。以前の全校朝礼でお話しましたが、皆さんは、磨けば光る宝石であることを忘れないで下さい。
 
 2年生の皆さん、昨年までの学校生活では2年生、3年生の後ろを追いかけていたと思いますが、これからは本校の中核の学年として、3年生とともに本校の学校業行事、コース行事を盛り立て、部活動での中軸として大いに活躍してくれることを期待しています。やればできる、それが成蹊生の力と信じています。
 
 さて、1年生の皆さん、高校生活は、これまでの中学生の時代と違って、いろいろな意味で自立しなければなりません。自分で考えて行動し、その結果の責任は自分で負うというのが高校です。ルールに違反した場合や、問題行動には、懲戒処分があります。楽しい高校生活には、ルールやマナーを守るというのが、前提であることをしっかり自覚してください。昨年度の生徒アンケートでは、本校生の90%以上は高校生活が楽しいと回答してくれました。早く高校生活に慣れて、先輩である2年生、3年生のように楽しい生活を送ってもらいたいと思います。
 
 さて、今皆さんは、いわゆる青春の真っ只中です。高校に入学した1年生も、中学校までの義務教育を終え、青春を謳歌することでしょう。人生の中で、青春とは夢多き、希望の時代だと言われます。
 しかし、その青春とは、どういうことをいうのでしょうか。
サミエル・ウルマンというアメリカの詩人は、たいへん示唆のある詩を残しています。青春とは、人生の特定の期間、若い時代のある一定期間を示すものでなく、青春とは心の持ち方、在り様でというのです。心の持ち方、生き方で、その人に若さがあったり、力強さがある。また逆に、老(ふ)けてしまう、元気さや希望がなくなって老(お)いてしまうというのです。
この「青春の詩(うた)」という人の短い詩を紹介します。
 
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる
 
 青春とは、年齢を言うのではなく、信念を持った人、自信にあふれる人、希望をもった人が青春の真っ只中だというのです。他人や世の中に疑問や不安、失望ばかり持つ人は、いくら若くても青春とはいえない、老(ふ)けて、老(お)いた人です。年は、私のように62歳であろうと、皆さんのように15、16、17歳であろうと、その胸中に抱き得るもの、その心の在り様で、青春にも、老人にもなるのです。
私は、是非皆さんに希望を持って欲しいと思います。今年の卒業式で、20世紀の天才といわれるアインシュタイン博士の「希望が人間を作る」という言葉を引用しました。私は皆さんとともに大阪成蹊女子高校が大阪一、日本一の女子校になってほしいという希望をもっています。皆さんも、それぞれが希望を持ち、成長してくれることを期待して、1学期始業式の式辞とします。
 
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