お知らせ

12月21日終業式での学校長式辞

15.12.21

平成27年度 大阪成蹊女子高等学校 終業式式辞

 
この時期、大学図書館棟に飾られたクリスマスイルミネーションの飾りつけが、いっそう美しく、鮮やかに輝いて見える季節となりました。
本日、私たちは2学期終業式を迎えました。
 
2学期は、文化祭やこどもミュージカルなど、楽しくかつ重要な学校行事が行われ、皆さんにとっては最も充実した学びの学期だったと思います。その中でも、12月の2年生の修学旅行は、残念なことに直前にパリで大規模なテロ事件が起こり、アメリカと沖縄の修学旅行は無事に実施できましたが、フランス修学旅行は中止せざるを得ない状況になりました。
楽しみにしていた生徒の皆さんにとっては、たいへんショックな出来事だったと思います。
そんな状況にあっても、その修学旅行の期間、学校での自習やUSJなどの校外学習に、きちんと参加してくれたことを大いに評価したいと思います。
また、先週の土曜日は最終のオープンスクールでしたが、例年以上の中学生の方々が来校する中、大勢のボランティア生徒の皆さんが、寒い中、おもてなしの姿勢を最大限に発揮してくれました。
保護者の方からは、成蹊生はたいへんすばらしいと多大な評価を頂いています。お手伝いの生徒の皆さん、ありがとうございました。
 
さて、この二学期は、この学校を良くするためのアンケートがいくつか行われました。
先日のテスト返却日に行われた授業アンケートでは、皆さんが受けている全ての科目の先生を対象に、授業に興味関心が持てるか、授業が身に付くか等の質問に対して、皆さん方の思いを素直に答えてくれたと思っています。
今まさに集計していますが、中間集計の段階で、個々の先生について、改善していただきたい面も見えてきました。
皆さん方がきちんと回答してくれたことを受けて、先生方に授業改善の努力をしてもらうつもりです。学校として、皆さんの声に誠実に応えたいと思っています。
そうすることが、本校の学校力の向上、ひいては皆さん方の学びが更に充実すると思っているからです。
「よりよい学校生活づくりのためのアンケート」も、今年は春と秋の2回、全生徒を対象に実施しました。
今回のアンケートでは、「学校は今のあなたにとって居心地が良い場所か」という質問に85%の生徒の皆さんが居心地が良い、満足しているという結果で、春よりもやや増えていました。
他校と比較すると、大阪成蹊女子高校のような大規模な学校では、一般に満足度はやや低く、80%に達することは少ないのですが、本校の85%は、多くの生徒が満足していることを示すもので、たいへん嬉しい状況です。
特にスポーツコースの生徒の93%が満足し、全くそう思わないという回答がゼロというのは、校長として嬉しく思っています。
ただ15%の生徒、クラスあたりでは5人程度の生徒は居心地が良くないと回答しています。
今後は学校も努力していい良い環境づくりに努めますが、皆さん方の仲間づくりや、楽しいクラスづくりに向けた一人ひとりの努力も3学期に大いに期待したいと思います。
同時に行った、いじめに関する調査では、「あなた自身が、自分のものを隠されたり、何かを脅し取られた、危険な行為をさせられたか」という質問には、全学年で回答者はゼロでした。
他の項目で「冷やかしや、悪口など嫌なことを言われている」と回答したのは2%、クラスあたり1人ぐらいの生徒が、そう感じているという結果でした。
これも、大阪府の平均から言うと極めて少ない数字で、嬉しいことですが、これがゼロになるよう、皆さんの改善を期待します。
毎月の全校朝礼で、私がいつも話していることですが、たくさんの生徒が本校で学ぶ中、一人ひとりの生徒がお互いを尊敬し、仲間と共に学ぶ、育つという共生の姿勢はとても大切です。
ほとんどの皆さんは、その大切さをよく理解し、身につけてもらっていると感じることができました。
しかし、まだ「嫌なことを言われた」という回答はゼロとなっていません。
皆さんの心がけと努力で、ゼロになって欲しいと願うばかりです。
 
3年生の皆さんは、もうすぐ卒業となりますが、皆さん方の98%、ほぼ全員が友達関係は良好である、居心地の良い学校だという評価をもらいました。
これは3年間、伝統ある本校でしっかり学び、成長した結果であると思っています。
まだ進路が決まっていない皆さんもいると思いますが、残り、わずかな高校生活をそれぞれが充実したものにして下さい。
最後に、明日からの冬休みを有意義なものにするため、それぞれが新年の目標を定め、実行する方法を考えてください。
来年は、こんなことをしてみたい、こうなりたい、そのために自分は何を始めるのか、行うのか、しっかり考える冬休みにしてください。新しい年を、新たな決意を持って迎え、皆さんが今年以上に大きく成長してくれることを期待しています。
また、新年度の始業式で元気な皆さんの顔を見せてください。以上で、今年の締めくくりとします。
 
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