平成29年度 大阪成蹊女子高等学校 第1学期終業式式辞
梅雨も明けて、たいへん暑さが厳しい中、本日1学期の終業式を迎えました。
この1学期、生徒の皆さんはいろいろな場面で努力し、一生懸命頑張ってくれました。
華やかな「おもてなし」を見せてくれた新入生歓迎会や、初めて屋内での実施となった体育祭は、生徒会役員や企画委員の皆さん、応援団の皆さんの頑張りで見事なものでした。成功に導いたすべての生徒を大いに称えたいと思います。
また、国際交流や海外研修においても、6月の台湾の金陵高級中学との交流では、2年生全員が各クラスでプランを考え、台湾の生徒と大いに友情を深めてくれました。
昨日帰国したばかりのアメリカ海外キャリア研修でも、29名の生徒が現地の大学生やニューヨークで活躍する日本人女性とのロールモデル学習を行い、しっかり意見交換や交流を果たしてくれました。
それだけでなく、英語でのコミュニケーションづくりも頑張ってくれました。
頑張っている生徒は、このような学校行事を牽引する生徒や、交流学習に参加する生徒だけではありません。
本校のほとんどの生徒のことになりますが、当たり前のことを当たり前にできる生徒も、たいへん頑張り、努力している生徒たちなのです。
電車が混んでいる中でも、あるいは雨の激しい日も、自転車や歩いて8時半までに登校し、1日6時間の授業をきちんと受ける。また、生徒によっては、放課後部活に取り組む。定期考査前はきちんと勉強して欠点をとらない。この当たり前のことをきちんと当たり前のように行うということは、大変大切なことですが、実は相当の努力が必要だということは言うまでもありません。
私は、当たり前のように、決められルールどおり学校生活を送る生徒の皆さんの努力を大いに評価するとともに、きっと成果が現れると思います。
有名な名言に「努力は必ず報われる。
もし報われない努力があるのならば、
それはまだ努力と呼べない。」
プロ野球でホームラン世界記録をつくった王貞治さんの言葉です。
この夏休み、3年生は自分の進路実現に向けて、受験勉強に最大の努力を期待します。
また、1年生、2年生の皆さん、人は努力を重ねると、更に輝く存在になれます。これは、昨日帰国した生徒たちが、NY(ニューヨーク)で活躍した20代の日本人女性3人から学んだことです。
お会いした人は、世界の金融機関や日本政府観光局で働く女性で、NYのファッションに包まれた、たいへん魅力的で輝いた女性でした。
外見の魅力で輝くのではなく、自分のやりたいことを達成した女性として、自信にあふれ、輝いていました。
3人とも高校時代に、自分は何かできるか、どのように生きるかを考え、その夢の実現に向け最大の努力をした結果として、世界の中心、NYで輝いて仕事をされています。
人生の成功は、待っていては達成できない、自分の努力と行動で切り開き輝くのです。
当たり前のことを当たり前にできる生徒も、大いに努力し、輝いています。
すべての成蹊生が、2学期はさらに輝くよう、大いなる努力を期待して、1学期終業式の式辞とします。