平成30年度 大阪成蹊女子高等学校 11月全校朝礼講話
全校生徒のみなさん、おはようございます。
今日も本校のグローバル教育についてお話したいと思います。
本校では、海外に生徒のみなさんを派遣する取組みは、今年度だけでもスライドに上げた9つの企画があります。
たくさんある海外渡航先の中で、今日は台湾を取り上げてお話をします。
もしこの話にタイトルをつけるとしたら、「親切と安全」という題になります。
ではみなさん改めて私の顔を見てください。実は私は台湾人に似ているんです。
もう少し正確にいうと南方系の漢民族、台湾人や香港人や福建人に似ているんです。
嫌なことないですよ。私はアジア各国大好きですから光栄に思っています。
台湾人に似ている私が台湾に行くと何が起きるか。
それはね、必ずと言っていいほど、現地の人に地元の人だと思われて道を聞かれるんです。
これまで聞かれたのは5回や10回じゃあないです。きっと50回100回のレベルです。
この写真は、これまで私に台湾で道を聞いた人と撮った記念写真です。
例えば右上の女の学生さんに道を聞かれたときはこんな感じでした。
台湾南部の台南駅のホームで「すいません、高雄に行くにはどの電車に乗ったらいいでしょうか」
私は答えます。「不好意思、我不是台湾人、我是従日本来的 ごめんなさいね、私は台湾人じゃないんです。
私は日本から来たんです」
そういうと相手はびっくりして私の顔を見ます。
きっと頭の中では「この人はどう見ても台湾人よ。しかも中国語しゃべったわ。でもよく見るとなるほど日本人だわ」
次の瞬間照れて顔を真っ赤にして「こんなに人がたくさんいるのに、私ったら日本人に道を聞いたんですね。
そうですか、日本から来られたんですか。
台湾でおいしいもの食べましたか、温泉には行きましたか、どうか台湾を楽しんでくださいね」というようなやりとりです。
さて、この他愛もないやり取りから、3つのことがわかります。
1つめ、私は台湾人に似ている。2つめ、私はね、きっと話しかけやすい雰囲気をもっているんだと思います。
日本でもお年寄りによく道を聞かれます。
そして、3つめ、これが一番大事です。
みなさんは、世界の国々で、見知らぬ人に道を聞いても安全な国ってどれくらいあると思う。言い方を変えましょう。
世界のほとんどの国では知らない人に道を聞くことは危険なんです。
台湾や日本は例外です。台湾では私以外にも、知らない人同士よく道を聞いたり、荷物を見てくれと頼んだりしています。
台湾はね、社会が安全で、人が親切な、数少ない国の一つなんです。
今日一番言いたいことは以上の内容です。
後はスライドを使ってざっと台湾の紹介をしましょう。
これは台北101というかつては世界一ノッポだったビルです。
つまり、技術と経済力のある先進国だとういうことです。
食べ物は、ショウロンポーやカキオムレツなど、安くておいしいものがたくさんあります。
これは、本校の交流相手校の金陵女子高校です。とてもいい学校です。
台湾は、安全が確保され、人の親切を期待できるところです。
参加する人はシッカリそれを経験し、参加しない人も来年6月に相手校が日本に来るときにしっかり交流してください。今日の話は以上です。