10月1日全校朝礼での副校長講話
19.10.01
令和元年度 大阪成蹊女子高等学校 10月全校朝礼講話
全校生徒の皆さん おはようございます。副校長の藤本です。
今日、皆さんに話したいことは、6月の全校朝礼に続く学園歌にこめられた皆さんへのメッセージです。
6月は1番から3番までの歌詞で色に関する言葉を拾い、その色のもつ意味について考えてみました。
今回は歌詞の意味を皆さんと考えてみようと思います。
まず、2番の歌詞です。
「花にたわむる 蝶(てふ)の舞
枯野にすだく 虫の声
ものみな移る 夢の世に
変わらぬ真理(まこと) 求(と)めゆかん」
とあります。
「花にたわむる蝶の舞」からは春から初夏を、「枯野すだく虫の声」からは秋から初冬という季節を感じさせませんか。
そして、時間のながれを表現しています。
さらに「ものみな移る夢の世に」では、物事は絶えずうつりかわり、ふと省みれば、それは夢のようなひと時ではないかと言っています。
そんな中で物事の真理は不変のもの、若人たちよ、物事の真理を求め続けて行こうとよびかけています。
3番の歌詞では
「桃李(とうり)はものを 言わざれど
下おのずから 蹊(みち)を成す
宇宙の知識 身に秘めて
世界の空に 羽搏(はば)たかん」
と、最初に本校の「建学の精神」を詠い、「宇宙の知識 身に秘めて世界の空に 羽搏(はば)たかん」と、壮大なスケールをパノラマのように歌い上げています。
「宇宙の知識」とは、宇宙は太陽系を生み出し、太陽系の惑星である地球を、そして人類を生みだした歴史そのものであり、人類の創造した知識をも含んでいるでしょう。
「身に秘めて」と身につけた知識をひけらかすことなく、謙虚な姿勢でひとの立場にたって社会(世界)のために役立たせようと謳っているように思います。
学園歌を合唱するとき、歌詞の意味を心に問いかけながら唄ってみませんか。