お知らせ

1月7日始業式での学校長式辞

20.01.07

令和元年度 大阪成蹊女子高等学校 第3学期始業式式辞


2020年、令和2年のスタートを、またこうして、皆さんと元気に迎えることができて、たいへん嬉しく思います。
本日、第3学期の始業式を迎えました。

昨年は、平成の時代から令和の時代に切り替わる記憶に残る激動の年でした。
とりわけ平成の31年間を振り返ると、その間、社会の価値観もずいぶん変化してきたように思います。
それを象徴して、平成は3つの「い」の時代であったと思います。
3つの「い」とは、「多い、大きい、強い」のことです。
平成は、身近なものを大量消費する時代、大規模な会社が小さな会社を吸収したり、強いものが弱いものをいじめるなど、弱者が救済されることが軽く見られる時代であったのではないでしょうか。
また、地震、津波、台風など大規模な自然災害が数え上げるとキリがありません。
皆さんも知っているとおり環境問題が深刻化しています。
また、学校の問題では、いじめの問題が新聞やTVをにぎやかしていました。
まさに、平成の時代は、「多い、大きい、強い」の言葉で言い表される時代でした。

一方、令和の時代は、その反対に、3つの「り」の時代と思います。
3つの「り」とは、新たな価値観として「じっくり、ぴったり、ゆっくり」の「り」です。
社会の急激な変化は人々を幸福にするとは限らないという、平成の反省に立っています。
これを、本校での学びで考えると、令和の時代は、今年は生徒の皆さんが、じっくり自分の将来を考え、そして自分にぴったり合う進路や人生をしっかりと考えてもらうことが、より大切だと思います。
あわてず、急がず、ゆっくりと皆さんの長い人生を切り開き、成長してください。
本校で、この3つの「り」、「じっくり、ぴったり、ゆっくり」を実践してくれることを願っています。

今日は、少し難しい話になったかもしれません。
令和の時代、そしてその次の時代を生きる皆さんが、少しゆっくりとじっくりと成長し、自分にぴったりの人生をみつけてくれることを期待して、令和2年の最初の式辞とします。
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