11月2日全校朝礼での学校長講話
20.11.02
令和2年度 大阪成蹊女子高等学校 11月全校朝礼講話
皆さん、おはようございます。11月になりました。
これからは朝晩だけではなく寒さを感じることも増えます。
生徒も教職員も、皆さん体調管理には十分気をつけましょう。
コロナ対策も忘れないでくださいね。
さて、10月の校長講話では、笑顔について話をしましたが、11月は「仕事」について話をします。
仕事という言葉にもいくつかの意味がありますが、「生計をたてる手段として従事する事柄。職業。」という意味がしっくりくるかもしれません。
つまり、高校や大学などを卒業したら働くこと、それが仕事だ、と皆さんの多くはイメージしていると思います。
では、皆さんは今、働いていないのか。無職なのか。
皆さんにも職業がありますね。
学生、あるいは高校生という職業。
そして、仕事内容は学習すること。
先月、芸人の「さや香」のお二人に来ていただくサプライズ企画をしました。
皆さんに笑顔と元気を届けたくておこなった企画でしたが、仕事に対する一生懸命な姿にも気づいてもらえたと思います。
私は3年前にも、スーパーマラドーナ、吉田たち、そしてフースーヤという3組の芸人さんに学校に来てもらったことがあります。
それ程広くない視聴覚教室で100人ほどの生徒を前にした舞台でしたが、出番前に廊下でネタ合わせをする姿は真剣そのものでした。
たまたま出会えた芸人さんの話を例にしていますが、仕事とは一生懸命に取り組むことが1番大切なことだ、と私は思います。
その結果として、高いお給料や良い成績がもらえれば満足できるのかもしれませんが、結果だけを求めないでほしいのです。
皆さんは今の自分の仕事、学習することに一生懸命に取り組んでいますか。
生活に必要ない、受験科目に必要ない、やっても結果がでないから無駄、授業はつまらん・・・などと「やらない理由」ばかりを口にしていませんか。
高校卒業後に進学をしないとしても、学校というところに12年間通うことになります。
その12年間で何回の授業をうけるでしょうか。
数えきれない回数ですよね。
そこで習ったことをすべて覚えている、すべて使える、なんてことは不可能です。
でも、どんな時にも一生懸命取り組んだ、わかるように・少しでも納得いく成績に結びつくように工夫をした、ということは忘れません。
適当に取り組んでテストを受けて50点、たまにはすごく頑張って取り組んでみたけどやっぱりテストは50点。
こんな時、「やってもやらなくても一緒。もうやらない」という結論になる生徒が多くいますね。
これは、やってもやらなくても一緒だったのではなく、50点をとるやり方はわかった、ということです。
70点をとりたければ、また工夫をしてその方法を探さなければなりません。
これが一生懸命に取り組む、ということです。
誰もが毎日、身体と心が元気いっぱいというわけではありませんが、自分の状態に合わせて一生懸命に、少しでも前に進めるように取り組んでほしい、と強く願っています。
最後にもう一度言います。皆さんの仕事は、「学習すること」です。
高校生活を振り返った時に大切なことは、どんな結果を残したか、ではなく、どのように学んだかです。
一生懸命に取り組んでください。
毎日の授業をおろそかにしないでください。一人ひとりが「学ぶ」ことに意欲的になってください。
では、これで11月の校長講話を終わります。