4月8日始業式での学校長挨拶
21.04.09
令和3年度 大阪成蹊女子高等学校 第1学期始業式挨拶
-令和3年度 1学期始業式を迎えて-
皆さん、おはようございます。いよいよ令和3年度が始まります。
全学年、合計1401名でのスタートです。
自分が快適で居心地が良い、ということは、誰かが我慢をしてる、と思ってほしいです。
誰もが居心地の良い距離感の保てる学校生活になるよう、「我慢はお互い様」であってほしいです。
コロナ禍により私たちの日常は一変してしまいました。
これまで通りにできないことが、まだまだたくさんあります。
早く元通りにならないかなぁ・・・と願ってもいますが、では、これまで通りだと何も問題はなかったのでしょうか。
すべてが元通りになっても不満や不安は消えません。
今は、一人ひとりが「現状を理解して少しは我慢をする、先のことを少しは前向きに考える、周りを思いやり積極的に助け合う」という行動を心がけることも必要ではないか、と考えます。
さて、これから2つの話をします。
1つ目は、昨年度2学期に配付したPTA新聞にも書きましたが、私の好きな言葉のうちの1つについてです。
その言葉は、「みんな、初めての人生をやっている」です。
これまでの経験や学習を通して学んだこと、わかったこと、できることは増えていきますが、知らないこと、わからないこと、そしてできないことの方が圧倒的に多いと思います。
そう、みんな、初めての人生をやっているのです。
知ったかぶり、わかったふり、できるふりをせず、現状を受け入れて努力をしてください。
また、自分で判断をせず、限界を定めず、苦手なことや新しいことにもチャレンジするように努めてください。
変わらない日常を過ごしているようで、実は毎日が初めての連続です。
そう、みんな初めての人生をやっていることを心の片隅にとどめておいてください。
2つ目は携帯電話についてです。
すでに皆さんには篠原先生の講演を聞いてもらい、皆さんが困らないような設定の仕方なども教えてもらっています。
私もこの学校に来る前から篠原先生との出会いがあり、色々なお話を聞かせてもらっていますが、篠原先生は「携帯画面ではなく時計で時間管理をすること」を勧めておられます。
それは、携帯画面で時間確認をすると「あっ、LINEがきてる」などと画面の情報を見て、時間確認だけにとどまらないことになるからです。
1日は24時間しかありません。
十分な睡眠時間をとり、体調管理をすることもコロナ対策のためには必要不可欠です。
携帯に頼らず、時計での時間管理を徹底してみてください。
また、篠原先生は、「用がない時には携帯電話の存在を忘れている人は携帯依存ではない」と言っています。
裏返せば、そうでない人はすでに依存している!ということです。
バスや電車の中、信号待ちの時間、そして自転車に乗る、歩いている時・・・携帯のことを忘れている人がどれだけいるでしょうか。
手指の消毒が徹底されていない状態で触る画面も、今は危険度が高いと言えます。
携帯電話は今の世の中では必需品ですし、皆さんにとって「なくてはならない相棒のようなもの」とも言える物です。
気持ちよく相棒と過ごせるように、「たまには休ませる・大切に扱う・被害者にも加害者にもならないことを意識して、自分も携帯も悲しませない使い方をする」を心がけてくださいね。
コロナ禍に変わりはありませんが、「コロナだから仕方がない」ではなく「コロナ対策を考えながらも何とかならないのか」を考え方の基本にして令和3年度は進んでいきたいと思っています。
私たちができるコロナ対策の徹底は、基本中の基本です。
しっかり続けていきましょう。
あっ、マスクをしていても口角をあげて笑顔を忘れない!も続けてくださいね。
では、これで私の挨拶を終わります。