7月20日終業式での学校長挨拶
21.07.20
令和3年度 大阪成蹊女子高等学校 第1学期終業式挨拶
-令和3年度 1学期終業式を迎えて-
皆さん、おはようございます。今日は1学期の終業式です。
昨年度は、2か月にも及ぶ休校期間があり、1学期の終業式は8月8日、そして2学期の始業式は8月17日でした・・・と振り返ると、今年は「あっ、普通なんだ」という気持ちになりますね。
でも、まだコロナ禍であり、「今までとは違う、普通じゃない・・・」と思うことの方が多いはずです。
生徒の皆さんにはよく伝えていることですが、「普通って何?」「普通という基準ほど難しいものはない」ですね。
「自分の思い込みや固定観念にとらわれず、幅広い考え方のできる人になること」は私自身の目標であり、皆さんにも願っていることです。
この夏休みには、溢れる情報やその情報を流している人をすぐに信じるのではなく、「自分で考えること」を是非、実践してください。
人をすぐに信用せず、まずは疑ってみなさい、と言っているのではなく、スマホやパソコンという機械に頼りすぎない日々を心がけてほしい、と言うことです。
さて、この夏休みには、1964年以来57年ぶりにオリンピックが日本で開催されます。
コロナ禍の今、この開催について様々な意見があることは承知していますが、オリンピックに出るということについて考えてみましょう。
オリンピックは4年に1度・・・出場選手の内定も4年前から決まるのではなく、開催直前といった感じですね。
つまり、4年間ずっと選ばれるために努力をし続けることが、オリンピックに出るための必要不可欠な条件ということになります。
高校に入学した皆さんが卒業しても、まだ選手として選ばれない、ということです。
4年後をイメージして、逆算しながら日々努力を続ける、そして、その勝負には、10秒もかからない競技も多くあります。
4年後からの逆算、そして10秒という単位を意識した生活の繰り返し・・・私たちには想像すらできない生活、と言えます。
そのような人たちが集まって競い合うのがオリンピックだ、と思うだけでも、オリンピックが単なる世界的なイベントではないことに気づきますね。
どんな種目でも構いません。
選手の皆さんをリスペクトしながら見てほしいと思います。
大阪成蹊大学からもオリンピックに出場する選手がいます。
先日、壮行会が開催され、スポーツコース3年生の皆さんが寄せ書きを渡しました。
陸上競技女子4×100mリレーに出場する大阪成蹊大学経営学部スポーツマネージメント学科4年生の齋藤愛美(さいとうあみ)さんです。
出場するからこそめざせる目標に向けて、まだまだ努力を続けていることと思います。
応援しましょう。
では、コロナ禍の夏休みということを忘れることなく、感染防止対策も忘れることなく、2学期が何事もなく始められるよう、健康を第一に過ごしてくださいね。
最後に、マスクをしていても笑顔になることも忘れないでください。約束ですよ。
これで私の話を終わります。