11月1日全校朝礼での学校長講話
21.11.01
皆さん、おはようございます。
緊急事態宣言等が解除されてから1ヶ月が過ぎました。
新規陽性者数などの数字でみる感染状況は、今のところ収まっているように思いますが、まだまだ感染防止対策を続けていかなければなりません。
飲食店への制限も緩和や解除の方向ですが、マスクをとって自由に飲食ができる状況にはなっていません。
学校では、昼食時の「黙食」も続けていく必要があります。
今の小学1年生の多くが、給食は黙って食べるもの、と思っているというニュースを聞くと、驚きというよりは寂しさを感じます。
私たちができる感染防止対策はきっとコロナの終息に繋がるはずです。
我慢の少ない日常を取り戻すために、今の我慢を続けていきましょう。
さて、これからは受験の時期です。
本校のほぼ全員の生徒は卒業後に進学をします。
そして、3年生の半分以上が同じ学園にある大阪成蹊大学・短期大学に入学しています。
その大阪成蹊大学に新しい学部と新しいキャンパスができることは知っていると思います。
今は「経営学部・教育学部・芸術学部」の3つの学部ですが、すでに「国際観光学部」が増え、2年生の皆さんが受験する時には新たに「看護学部・データサイエンス学部」が加わり、6つの学部になっています。
学ぶ内容がイメージし易い学部とそうでない学部とがあると思います。
データサイエンス学部はどうですか?
データを集めて分析し研究する、というイメージはできるかもしれないですね。
データ分析活用の具体例を調べてみると、「会員の行動を予測して売り上げの向上が期待できるクーポンを発行する」とか「画像診断の技術を使って医師が感知できなかった腫瘍を発見する」などがありました。
つまり、データ分析という数字を追いかけるだけではなく、それをどう活用するかという「想像力」を豊かにして世の中を変えていく、新しいものを生み出す分野、と理解できます。
今、私たちが当たり前に使っている携帯電話。
誰もが購入し使えるようになって、まだ20年ほどです。
歩きながら話せる電話があったらいいのになぁ・・・と想像の世界であったものが、今は現実となっています。
皆さんが家の中に普通にあるものと思っている電化製品も、あったらいいなぁ・・・と想像していたものから生まれ、進化したものです。
あったらいいなぁ・・・、これは不便から生まれる想像力を表す言葉だと考えます。
そして、不便なことが少なくなってきた今では、「想像力」も少なくなってきているような気がします。
人間も動物の仲間だと思いますが、「言葉を使うこと」「喜怒哀楽の表情でコミュニケーションがとれること」そして「想像力があること」が動物と違うところではないか、と私は考えています。
周りのことを考える、人の気持ちを思いやる・・・これにも想像力が必要です。
マスクをしていると表情を読み取るにもちょっと想像力がいりますね。
あったらいいなぁ・・・の想像から生まれ、今では「無くてはならない物」となった携帯電話(スマホ)ですが、すぐに携帯で調べたり確認するのではなく、たまには自分で想像してみるのも悪くないと思いますよ。
最後に、いつも伝えていることです。
「マスクをしていても笑顔を心がける」ことを忘れずに、11月を過ごしましょう。
では、これで私の話を終わります。