お知らせ

美術科2021年度修学旅行の様子

21.12.22
2021年12月8日~11日、美術科2年生が修学旅行で倉敷・岡山・瀬戸内のアートスポットを訪れました。
※次年度以降の修学旅行の行き先は、フィンランドを予定していますが、国際情勢を見ながら変更することがあります。

第1日目
朝8時に学校をバスで出発、お昼前に最初の目的地、岡山後楽園に到着、2グループに分かれ、夢二郷土美術館鑑賞と日本三名園の後楽園の散策をしました。
冬の晴天の中お庭の散策はとても気持ち良かったです。
その後、バスで倉敷へと移動し、大原美術館の館内を鑑賞。本物の世界の名品に触れました。
クラス写真を撮影した後は、倉敷の美観地区を自由散策。美しい街並みを堪能しながらお土産などを購入しました。
1時間半ほどの散策を終え、バスに乗車、宿泊先の岡山国際ホテルへ移動し、お弁当形式の夕食をとって、1日目を終えました。

夢二郷土美術館での学芸員さんによる解説を真剣に聞く様子

大原美術館前での集合写真

第2日目
この日は、直島ベネッセハウスパーク・ミュージアムの鑑賞を中心に、直島の家プロジェクト・ANDO MUSEUMを訪れました。
朝食後、バスで宇野港へ移動しフェリーで直島の宮浦港へ。
直島ではクラス別に分かれ、それぞれハウスパークのアートツアー、ミュージアムのギャラリーツアー、家プロジェクトの見学へ向かい、ベネッセガイドの方々の丁寧な作品解説のもと、現代アートを鑑賞しました。
美術の教科書にも載っている現代アーティストの作品に触れ、楽しみながら、そして現代アートについて、より理解が深まったツアーとなりました。
昼には海辺のテラスレストランでとても美味しいランチのコース料理も頂きました。
島全体が一つの現代アートの直島、クラスごとにツアーを終えて、宮浦港へ再集合。
港周りのアートスポットでも写真撮影をしたり、お土産を買ったりして、再びフェリーでホテルへと戻ります。
フェリーではデッキに上がり、海上から見える瀬戸内の夜景を眺めていました。

ベネッセハウスミュージアムでの鑑賞の様子

直島家プロジェクトで千住博氏の作品を鑑賞

第3日目
再び朝の宇野港へ移動。3日目はまず2グループに分かれチャーター船に乗り込み、それぞれ犬島と豊島へと向かいました。
犬島では精錬所美術館で柳幸典のアート作品を堪能、アートと建築の一体感は言うまでもなく、歴史的な建築遺構そのものの美しさは圧倒的でした。
そして犬島の家プロジェクト見学では建築ユニットSANAAでも有名な建築家、妹島和代氏が手掛けた建築に名和晃平氏など現代を代表する現代アーティストの民家・空間を場とした作品が多数設置されており、島の風景の中に溶け込んだ様々な素材で作られた作品を徒歩で巡り周りました。
豊島ではまず、美しい棚田の風景と、まるで島に溶け込んだかのようなSANAAの西沢立衛氏が手掛けた豊島美術館を鑑賞。
内藤礼氏の作品はまるで建物全体が呼吸をしているかのように自然の現象を巧みに取り入れられており、鑑賞した生徒達も静かにその静謐な空間を味わっていました。
豊島では大竹伸朗氏の作品が設置してある針工場と、豊島横尾館を見学。
2日目に続き、大変充実したアートな1日となりました
3日目の工程終了後は、それぞれのグループが再びチャーター船で海を渡り高松港へ。
琴平の旅館、琴参閣へと向かいました。

空間全てが一つの作品の豊島美術館

犬島では家プロジェクトや石職人の家跡を鑑賞

第4日目
最終日の朝は、朝食後、クラス別で琴平表参道へと移動、その後、1時間ほどの琴平表参道自由散策となりました。
時間的に山の上の御本宮までの参詣は出来ませんでしたが、お土産屋さんが並ぶ表参道で生徒たちは参詣道の雰囲気を味わいながら買い物を楽しみました。
10時頃に旅館前に再集合し、バスで最後の目的地である大塚国際美術館へと移動しました。
世界のありとあらゆる名画・名品を原寸大の陶板で再現した美術館で全長4km、全ての作品を鑑賞するのに本来ならばかなりの時間が必要なのですが、1時間程度の鑑賞時間となり、生徒たちは早足で回っていましたが、やはりそれでも全部を廻るのは厳しかったようで、名残惜しそうにしている姿が多く見られました。
「また来たい!」「今度は自分でゆっくり全て廻りたい!」という声も聞かれ、さすが美術科の生徒達だと、今後に期待が持てる鑑賞となりました。
美術館の後は近くの鳴門グランドホテルにて昼食を取り、修学旅行の全行程を終え、バスで学校への帰途につきました。
期間中、天候にも恵まれ、またタイトなスケジュールではありましたが、大きなトラブルもなく、アートを堪能した充実の4日間となりました。
この学年では初めての宿泊研修ともなり、友達との仲もより深くなったのではないでしょうか。
今後の学校生活への還元を楽しみにしています。皆さん、お疲れさまでした。

琴平表参道を散策

大塚国際美術館でモネの作品をバックに

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